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愛善みずほ会創立76周年

入会のご案内

カルチャー(culture)という単語には、〝耕す〟という意味と、〝文化〟という、異なる2つの意味があります。農耕がはじまったのは1万年前。一般的には300万年前から500万年前に人間の祖先が生まれ、それから何百万年という間、人間は自然の中の一員として、他の動物と同様に、木の実をひろったり、木の根っこを掘って食べるということをしていたといわれています。ところが、1万年前から〝耕す〟ということを始めました。走りまわって食糧を確保する必要がないように、種を蓄え、苗を植え、食べ物を得るようになりました。ここで定住ということが始まりました。家族をつくり、その家族の集まりがやがて部族を形成するようになり、そして、その中から自然に育まれ、おのずと伝承されていったものが〝文化〟というわけです。

皮肉なことに、こうした人間の文化の始まりは、自然破壊の第一歩でもありました。つまり、人間が同じ場所に同じ作物を育てようとしたとき、自然破壊がはじまったといえるわけです。それでも、人間は生きていくためには農耕を行わなければならず、農業生態系と自然生態系とを、このときどのように共存させるか、これが非常に重要なポイントになります。

FAO(国連食糧農業機関)の世界食糧長期展望によると「20世紀は第2次世界大戦時とその直後、マンネリ的食糧不足による飢餓地帯(アフリカ、アジアの一部)を除き、食糧余剰時代を経過してきた。しかし、1990年代に入り、急速に食糧の生産と消費のバランスが崩れ、食糧の不足を強く感じる時代に移行しはじめ、このまま推移すると21世紀は、食糧暗黒時代に突入する」と警告を発しています。

一方、今日の日本は、少子高齢化が進行し、人口が減少局面に入るなど、社会構造の変化に直面しています。とりわけ農業者の減少と高齢化はきわめて深刻な推移であり、くわえて農地面積の減少が加速化しています。このまま農業の生産構造の脆弱化が進行すれば、食糧の安定供給の確保や多面的機能の有限性や環境問題の重要性に対する認識の高まりに伴い、社会を持続可能な循環型社会へどのように転換を果たすべきか、日本を含めた国際社会は、とても解消困難な今日的課題を抱えています。

このように食糧や農業をめぐって、危機的な状況が深刻化してきている現代にあって、本会は1948年の設立以来、環境保全型持続性農業の推進、つまり生きている土の機能を無視した無機化学的思考による農法を改め、土を生かし、土の機能をより高めるために必要な醗酵堆肥・有機質肥料に重点をおいた土づくり農業の方向に、より優れた栽培技術の研究開発とその普及実践につとめています。

ぜひとも、愛善みずほ会の活動にご賛同いただき、ご協力を賜りたく、ご入会のご案内を申し上げます。