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愛善みずほ会創立76周年

出口聖子 三代総裁

 日本のお米の問題一つにしましても、昨年から今年にかけての輸入米騒動はご承知のとおりです。年の初めからの天候異変は、今年もまた凶作ではないかという不安を人々の心にもたらしています。天明・天保の大飢饉以来といわれた昨年の凶作による海外からのお米の緊急輸入は、これまでも日本に強要されてきた米の自由化の問題とあいまって、まことに複雑なおもいです。

 もし、お米の自由化がすすめば、土地のせまい日本農業は立ちゆかなくなってしまうでしょう。食糧の自給は民族の自立と深くかかわる問題であるだけに、よりよい解決を望まずにはおれません。

(中略)

 聖師さまは、『お土からあがりし物を大切にせざればこの世は治まることなし』と教えてくださっております。このようにお米だけでもさまざまな問題、考えねばならぬことがたくさんあります。人々の意識を変えてゆかないとやがてはこのお土の上に生かさせていただけなくなるかもしれません。

 大神さまのご意志どおり、長生殿が建ち上がってから世界中が、良きにつけ悪しきにつけ大きく変化してきています。

 今日の世界はみろくの世への胎動期なのです。人類は渡らねばならない大橋にさしかかっています。

 今の世界の困難は、ほんの暫(しばら)くか、数年か、あるいは何十年か予測はできません。それは私ども人間の心次第で長くも短くもなるでしょう。この重大なときを皆さまとともにひたすら大神さまにお縋りして素直に明るく、前向きに凌いでまいりましょう。

(平成6年5月5日 瑞生大祭ご挨拶より)

 文明が発達し、私たちはその恩恵に浴しましたが、同時に化学肥料や農薬、工業廃水、核実験の影響などにより、大地も空気もずいぶんと汚され、いろいろな問題が起こってまいりました。(人類愛善会)三代総裁(出口直日)が、8年間の活動休止の後、昭和46年に愛善会を新発足され、愛善新聞を再刊されましたのも、高度経済成長が深刻な公害をもたらし、環境問題に取り組まなければ、日本も世界も大変なことになるということからでございました。

(中略)

 やはりお米も野菜も安心して食べられるものを国内で、できるだけ自給自足でき、何か災害がありましても、一応食べるお米があり野菜がある状態でないと困ると思います。

 身近な所で水や土を汚したり、いろいろと自然環境を損なうことを続けますと、遠く海の魚にまで影響が出てくるということです。これからまだしばらくは、そういう被害は続くと思いますので、これからの愛善会の運動としては、自然環境や農業の問題を中心にみなさんに考えていただいて、それを運動の主軸としていければと願っております。

 日本がそういう面で立派な成果をあげれば、それはもう世界のお手本にもなりますし、そういうふうになれば、と思っております。

 初代総裁(出口王仁三郎聖師)の示された人類愛善運動の理念を高くかかげ、運動は現実の『足もと』を見ていかねばならないと思わせていただいております。

(「人類愛善新聞」平成7年7月1日号)

 顧みれば第二次世界大戦後の、飢えにも等しい食糧難の時代に、わが国の食糧自給と農村の繁栄を念願してこの会(愛善みずほ会)が発足し、増産運動に励む一方、『天地の恵みに感謝し、天産物自給をめざす』を基本精神として、自然の法則に素直な土作り農法、健康で安全な作物作り農業(愛善みずほ農法=愛善酵素農法)を、研鑽・普及して今日に至りました。

 しかし、今日の日本は私どもの願いとはうらはらに、食糧の大半を海外に依存し、農村は年々疲弊の一途をたどっております。地球温暖化による天候異変や、世界的に環境汚染が進む中で、今後日本の食糧はどうなるのでしょうか。また、遺伝子組み換え食品の将来への危険性など、憂慮に堪えません。

 創立50周年を迎えた今、みずほ会の使命は重大であります。皆さまとともにこの運動を盛り上げていきたいと存じます。

(愛善みずほ会創立50周年『みづほ日本』新年号ご挨拶)

 あけましてお目出度うございます。皆さまお元気で21世紀の元旦をお迎えでしょうか。元旦、しかもピカピカの新世紀始まりの朝、となれば先に希望と光ばかりが見えるような気分になりますが、さて、どんな世紀となるでしょう。

(中略)

 本当はこの新世紀を良くするも、悪くするもみなわれわれ人間の心と行動しだいなのですが。それでも私は、この21世紀に神さまの約束されたみろくの世が来ると信じています。ただ、不景気や自然災害、無益な戦(いくさ)、行き過ぎの先端医療はまだ暫くは続きましょう。それに、みながすき放題をしてなにも努力せずに『棚からぼたもち』式に、みろくの世がやってくるものではないでしょう。

 21世紀は本物だけが生き残る時代に入っていくだろうと思います。
 時間をかけて次第に人間そのものはもちろん、農業、科学、医療等、すべての分野で諸々のよこしまなものが、淘汰(とうた)されて本物のみが残っていくように思います。

(21世紀年頭ご挨拶より)