一昨年から続くコロナ禍の状況の中で、三密を避け開放的な空間で手軽にできる家庭菜園が、ブームとなっているようです。令和元年のゴールデンウイークでは、家庭菜園で必要な道具や苗をホームセンターで買いそろえる人が増え、例年より売り上げが伸びたとの報道も目にしました。種苗会社のアンケートでは、家庭菜園実践者の中で“約3割〟の方が外出自粛中に家庭菜園デビューをしたという結果がでており、野菜づくりに興味がある人が急増しているようです。
その中でも特に子育て世代の関心が強く、子供たちと一緒に野菜を育てることで「種まきをして、芽が出て、生長し、やがて結実、収穫」と一連の過程を体験し、その手間や苦労を知ることで食のありがたさ、いわゆる「食育」に繋がり、食べ物を粗末にしないことや、生命の尊さを知る良いきっかけになっているのではないかと感じられます。
私たちの体のことを考えますと、新型コロナウイルスがうつらない、うつさないというのももちろん重要ですが、できることの一つとして、自己免疫力を高め、防御していくことも大切なのではないかと思います。
自己免疫力向上には一般的に
①適度な運動と休養のバランス
②体を温める
③ストレスを減らす
④腸内環境を整える
などが言われています。
これと家庭菜園を照らし合わせるとどうでしょうか?
野菜づくりは畑を耕したり、タネを播いたり世話をするために体を動かし適度な運動、休養が必要になってきます。こういった全身運動を定期的に続けると、体の中の代謝が向上し基礎体温が上がってくるのではないでしょうか。
また、家にこもっているより外で体を動かすことでストレス発散にもなります。そして家庭菜園で一番の醍醐味、「自分で育てた安心安全な野菜を新鮮なうちに食べられる」新鮮な野菜ほど栄養価が高く、体に良いというのは言うまでもありません。また腸内環境を整えるためには食物繊維は必須であり、野菜はその代表的な食材となります。
自分の体は食べたものから作り上げられていると考えたとき、普段何気なく食べている食事も、家庭菜園を通じて見直す機会になるかもしれません。一言に家庭菜園と言っても今の時代、これからの時代にあった生活スタイルの一つになる可能性があります。
今年から何かを始めてみようと考えている方がおられましたら、ぜひ、これをきっかけに家庭菜園に挑戦していただければ幸いに思います。
家庭菜園を始めるにあたり、あると便利な道具がありますが、一度にすべて揃えると費用もかさんできます。まずは、これだけはそろえたいという道具に、アンダーラインを引きましたので参考にしていただければと思います。