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愛善みずほ会創立75周年

愛善みずほ会創立70周年に寄せて-17

〝みろくの世〟の姿「天産物自給経済」を目指して

■ 「本物だけが生き残る21世紀」

 平成13年(2001)1月1日、四代教主は21世紀年頭のご挨拶の中で、今世紀は「本物だけが生き残る時代」だとして、長生殿ご神前で、次のようにお述べになった。

 「あけましてお目出度(めでと)うございます。皆さまお元気で21世紀の元旦をお迎えでしょうか。元旦、しかもピカピカの新世紀始まりの朝、となれば先に希望と光ばかりが見えるような気分になりますが、さて、どんな世紀となるでしょう。(中略)
 本当はこの新世紀を良くするも、悪くするもみなわれわれ人間の心と行動しだいなのですが。それでも私は、この21世紀に神さまの約束されたみろくの世が来ると信じています。ただ、不景気や自然災害、無益な戦〈いくさ〉、行き過ぎの先端医療はまだ暫〈しばら〉くは続きましょう。それに、みながすき放題をしてなにも努力せずに『棚からぼたもち』式に、みろくの世がやってくるものではないでしょう。
 21世紀は本物だけが生き残る時代に入っていくだろうと思います。
 時間をかけて次第に人間そのものは勿論〈もちろん〉、農業、科学、医療等、すべての分野で諸々〈もろもろ〉のよこしまなものが、淘汰〈とうた〉されて本物のみが残っていくように思います」

 四代教主はこの言葉を述べられてからわずか3カ月後の4月29日、御齢〈よわい〉66歳2カ月という、天寿というにはあまりにも早いご年齢で、天界へと旅立たれた。その大本の道統を継承され、出口紅〈くれない〉さまが五代教主としてご就任になった。