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愛善みずほ会創立73周年

愛善みずほ会創立70周年に寄せて-13

〝みろくの世〟の姿「天産物自給経済」を目指して

■ 食糧自給と民族の自立

 三代教主のあとをうけられた出口聖子四代教主(愛善みずほ会三代総裁)は、三代教主のときと同様、教主にご就任になられてから、一貫して、農家の人をご覧になるたびに、肥料「明星」の使用と愛善みずほ会への入会を勧められた。
 平成4年(1992)、大本は開教百年を迎え、綾部の聖地に念願の長生殿が総完成した。
 この長生殿は、かつて出口王仁三郎聖師が、
 「長生殿建ち上がりたるあかつきは 神の経綸〈しぐみ〉も漸〈ようや〉くならむ」
と詠まれ、大本、日本、世界が〝みろくの世〟に向かって大きく前進するために必要不可欠とされていた神約の宮であった。
 一方、このころの日本は、戦後二番目の大型景気「平成景気」(昭和61年12月~平成3年4月)が、投機対象となっていた土地や株などの資産価値の急落によって終結し(〝バブル崩壊〟)、冷え切った長期不況のときを迎えていた。
 平成5年、日本は異常な冷夏となり、稲作の収量は20世紀で最悪を記録。さらにその翌年には、長年、日本が政策として封印していた〝外国産米の輸入〟を制限付きながらも解禁。まさに異常事態であった。
 このような状況のなか、四代教主は平成6年5月5日のみろく大祭ご挨拶で、次のようにお述べになっている。
 「日本のお米の問題一つにしましても、昨年から今年にかけての輸入米騒動はご承知のとおりです。年の初めからの天候異変は、今年もまた凶作ではないかという不安を人々の心にもたらしています。天明・天保の大飢饉〈ききん〉以来といわれた昨年の凶作による海外からのお米の緊急輸入は、これまでも日本に強要されてきた米の自由化の問題とあいまって、まことに複雑なおもいです。
 もし、お米の自由化がすすめば、土地のせまい日本農業は立ちゆかなくなってしまうでしょう。食糧の自給は民族の自立と深くかかわる問題であるだけに、よりよい解決を望まずにはおれません。(中略)
 聖師さまは、『お土からあがりし物を大切にせざればこの世は治まることなし』と教えてくださっております。このようにお米だけでもさまざまな問題、考えねばならぬことがたくさんあります。人々の意識を変えてゆかないとやがてはこのお土の上に生かさせていただけなくなるかもしれません。
 大神さまのご意志どおり、長生殿が建ち上がってから世界中が、良きにつけしきにつけ大きく変化してきています。
 今日の世界はみろくの世への胎動期なのです。人類は渡らねばならない大橋にさしかかっています。
 今の世界の困難は、ほんの暫〈しばら〉くか、数年か、あるいは何十年か予測はできません。それは私ども人間の心次第で長くも短くもなるでしょう。この重大なときを皆さまとともにひたすら大神さまにお縋〈すが〉りして素直に明るく、前向きに凌〈しの〉いでまいりましょう」